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これからの日々を

日々は過ぎていきます。

淡々と、押し流されるように。

震災から100日が経ち、いろんなことが少しずつ落ち着いてきているように見える今日この頃。

でも、震災は終わってなどいない・・・ということ、日常のふとした瞬間に思います。

当初は麻痺していて感じなかった痛みを、今頃になって感じます。

周囲で不用意に発せられる言葉に、報道の中で使われる言葉に、流れる映像や写真に、時々心臓を掴まれたようになります。

先日、震災後初めて、実家の建つ場所よりも海に近い南の地域に足を踏み入れました。
今まで、怖くてどうしても行くことができなかった地域。
思い出がたくさん詰まった町の変わり果てた姿を見るのは怖かったんです。
でも目をそらさずに見ておかなくちゃいけない気もしていました。

南に向かってちょっと車を走らせましたが、人っ子1人どころか、猫の子1匹すら見かけず、見慣れたはずの景色が異世界のように思えました。
友達の家が、馴染みの商店が、思い出の公園が、みんなみんなメチャクチャになっていました。
廃墟と化した家々が立ち並んで、映画で見るゴーストタウンそのもので・・・町が壊滅するというのは、こういうことなのか・・・と、胸を打ち抜かれたようになりました。

言葉にならなかったし、涙も出なかった。

ただ、打ち抜かれた胸が痛かった。

私の暮らす仙台では、もう震災前とほぼ変わらぬ生活を送ることができていて、震災があったことや被災した人がいるということは、日々の忙しさの中で風化していきます。
でも、被災者にとっては未だ終わらぬ現実があります。
終わらぬ現実・・・というよりも、これからのことを考えると、「始まってしまった現実」というべきかもしれません。
心の整理をつけ、生活の立て直しをはかるのに、これから長い長い道のりが待っています。

人は、こういうとき、どうやって自己を再生していくんだろう。
私には、その手立てもわからないけど、ただ日々を必死に生きていくことで、ずっと歩んできた道を、いつの日か、ふと振り返ったときに「これが再生への道のりだったんだ」って思えるのかな。

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