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はぐくむ

必要なタイミングで、必要な言葉に出会うのは偶然か、それとも必然でしょうか。

生徒達の心を、どんなふうに受け止めていくべきか。今、私にできること、すべきことは何なのか。
それは日々繰り返され、どこまでも続いてゆく課題。
答えが見えてきた!こうすればいいんだ!と光差すのも束の間で、また次々と生徒達は私にいろんなことを問うてきます。

昨日の勤務中、いろんな生徒がいろんな角度から発した課題を抱え込んで、持て余してしまって…あれこれ考えすぎて疲れてしまいました。
息抜きにとパラリとめくった本の中に、ハッとさせられる言葉がありました。仕事のヒントを得たくてめくった本ではないのに、なんてすごいタイミングで出会ってしまったんでしょう。

山下景子さんの「恋色の日本語」という本に書いてあった言葉です。

「育む」とは、「羽」の「は」と、包むという意味のを「くくむ」が合わさって「はぐくむ」なのだそう。もともとは親鳥がひなを抱く様子を表す言葉だったということです。

先人はなんと素晴らしい言葉を私たちに残してくれたことか。
教育について、もとを辿ればこんなにシンプルなこと。
教育もそう、育児もそう・・・いろいろ難しく考えてしまうけど、根底にあることは簡単。
やわらかな羽でそっと包み込むように、抱くように、その命を、その心を慈しむ。あたためる。それが「はぐくむ」ということなんだ・・・と気付きました。

教育には人によっていろんな考え、思いがあるけれど、先人が日本語として残した「はぐくむ」の意味を心の真ん中に置いておけば、きっと間違うことはない。そう思えました。

「育つ」の語源は「巣立つ」だとも書いてありました。はぐくんで、いつか巣立つ日を見守ろう。それが教育ということだ。

というのが、昨日の深夜3時。私が得た結論。

今日、呪文のように「はぐくむ・はぐくむ」を心の中で唱えながら、生徒といろんな話をしました。涙・涙で、本音や弱さ、そんなものを曝け出してくれました。
おいで、いっぱい包み込んであげるよ。あたためてあげるよ。
そんな気持ち。

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コメント

ステキなお話ですね。
cranberry さんの羽は
きっとしなやかであたたかで生徒さんたちを優しく強く包んでいるのでしょうね。

投稿: kao | 2009年10月14日 (水) 22時54分

秋のせいか、最近いろんなこと考えます。考えて過ぎて何考えてるのか分からなくなって、catfaceそんな自分が愚か者、でアホであ~ダメダメモードtyphoon
「育つ」、「巣立つ」私はまだ「巣立ってない」自分に葛藤してる今日このごろです「恋色の日本語」読んでみようかな…ここに立ち寄るのは私の心のオアシスribbon

投稿: ゆきこ | 2009年10月16日 (金) 10時44分

Re:kaoさん

私のほうが我が子や生徒に包まれて、育まれていると感じます。
子供の包容力、心の広さにはいつも驚きと感動があって・・・。
「育児=育自」を日々実感しています。

投稿: cranberry | 2009年10月17日 (土) 23時47分

Re:ゆきこさん

秋ってやっぱダメダメですか?私もです~(><)
名付けてブラックセプテンバーmaple(苦笑)

ゆきこさん、きっとちゃんと巣立ってます。
ここから巣立って、次のステージでまたもがいて巣立って、そしてまた次へ・・・人生って、この繰り返しなんじゃないでしょうか。
だからずっと課題は続いていて、巣立ってないって感じるのかもしれません。

山下景子さんの本はどれもオススメですよ。
日本に生まれてよかったと思えるような、感性に響く本ばかりで、とても癒されます♪

投稿: cranberry | 2009年10月17日 (土) 23時55分

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