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初夏の幻夜

きれいな水辺にしか生息できない蛍。初夏の夜、闇夜に浮かぶ蛍の光を見に行ってきました。

愛子パイパス、山岸のあたりに、蛍の里があります。蛍のために地域の皆さんが守ってきた場所なのでしょうね。

沢辺をコースどおりに歩いていくと、ポッ・・・ポッ・・・っと、あちらこちらに蛍の光が。真っ暗闇の中、光っては揺らめき、そして消えていく黄緑色の光の群れはとても幻想的で、時を忘れしばし眺め入りました。
大人たちもみな童心に帰るのか、方々から大人たちのはしゃぐ声が聞こえます。そして、「ほ、ほ、ほ~たるこい♪あっちのみ~ずは・・・」と、子供の歌う声も・・・。

蛍は、その身を燃やして、何を伝えようとしているのか。
後拾遺集の中の、和泉式部の恋歌が胸に残っています。

「もの思えば沢の蛍もわが身よりあくがれ出る魂(たま)かとぞ見る」

あなたを思うあまり、蛍の光が、うつろい出た私の魂ではないかと思えたわ・・・と歌う恋歌。いつの世も、人を好きになるときの気持ちは同じなのですね。
蛍の光を見つめることで、平安の歌人と想いが繋がった、そんな幻夜でした。

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